小波瀬病院は平成26年4月に、「福岡県災害派遣医療チーム(福岡県DMAT)指定医療機関」に指定されました。
災害拠点病院とは「災害時における初期救急医療体制の充実強化を図るための医療機関」とされ、指定要件のひとつに「DMATを保有し、その派遣体制があること」と明記されています。
このDMAT(災害派遣チーム)はDisaster Medical Assistance Teamの頭文字をとった言葉であり、「大地震及び航空機・列車事故等の災害時に被害者の生命を守るため、被災地に迅速に駆けつけ、急性期に救急医療活動が開始できる機動性を持った、
専門的な研修・訓練を受けた災害は兼医療チーム」とされています。
出動実績としては東日本大地震、笹子トンネル天井版落下事故、関越自動車道高速バス居眠り運転事故等があります。
私たち5名は東京都にある独立行政法人国立病院機構 災害医療センターで行われた「日本DMAT隊員要請研修」に参加しました。
四日間の日程で講義、シミュレーション、テスト、実践訓練などがありました。分刻みのスケジュールが組まれており、想像以上の過酷さでした。東日本大震災にDMAT隊員として参加された講師の方々はモチベーションが高く、迫力に圧倒されつつも、チームワークで乗り切ることができました。
この研修で災害という非常事態において、限られた時間・物資を最大活用し、できるだけ多くの人命を救命する難しさを実感しました。
今回の研修を終えて、私たち5名は厚生労働省管理下の日本DMAT隊員となりました。
災害発生時には災害現場に駆けつけ、防ぎ得る災害死をなくすため活動していくことになります。
そのために他の災害拠点病院、各機関と連携を取りながら日々訓練を行っていきたいと考えます。