●肺機能検査って?
肺機能検査は、空気を肺に出し入れする換気機能がきちんと働いているかを調べます。
調べる項目は主に肺活量と1秒率です。
肺活量(VC)・・・空気を胸いっぱい吸入し、いっぱい吐いたときの量です。
通常、年齢と身長によって計算した予測正常値と比較し、%肺活量として表します。
肺の呼吸全容量です。
1秒率(FFV1.0%)・・・肺活量を測定するときに、最初の一秒間に吸った空気の何%を吐き出したかの数値です。
肺の弾力性や気道の閉塞の程度を示します。
弾力性がよく、閉塞がないと値は大きくなります。
●異常値だとどんな病気が疑えるの?
【%肺活量の低下】
拘束性換気障害・・・肺炎、結核後遺症、肺線維症、胸膜疾患など
【1秒率の低下】
閉塞性換気障害・・・COPD(慢性閉塞性肺疾患)、気管支喘息、気管支炎など
●COPDって?
息をするときに酸素と二酸化酸素を交換する肺に障害が起きて、呼吸がしにくくなる「生活習慣病」で、
喫煙と深い関わりがあります。
発病する人の90%は喫煙者で、タバコを吸う量の多い人(タバコ係数=1日の本数×年数が600以上)ほど早く発病するといわれています。
また、タバコを吸わない人でも家族や職場に喫煙者がいる場合、常用的に副流煙を浴びていると発病する可能性もあります。